乳酸と疲労因子

以前疲労物質と呼ばれていた乳酸。
疲労すると血中濃度が高まり濃度を下げることにより疲労が抜けるように考えられていました。
確かに乳酸は激しい筋トレで一時的に高まることは事実です。
乳酸は数十秒で処理されるので、一時的な疲労度を示す指標といえます。
ただし疲労については乳酸だけでは説明できないことが多いのも事実。
そのため最近では乳酸は疲労物質ではないと否定されることすらあります。

乳酸とは別に、最近、疲労因子(FF)というたんぱく質が見つかっています。以下の過程を経て発生します。
1.運動で活性酸素が発生する。
2.細胞は活性酸素の攻撃を受けて、細胞から老廃物を出す。
3.その老廃物はFFの発生を誘発する。
こちらは蓄積した疲労度を示す指標のイメージになります。

今でも用いられている持久力の指標に乳酸閾値(LT)があります。
運動強度がLTを超えると急激にきつくなり、運動を続けられなくなるといいます。
強い人と弱い人の間で、LTには大きな違いがあることが分ります。
強い人はとにかく乳酸が上がりにくい。そこでトレーニングの目標のひとつはLTを上昇させることにあります。

このように疲労物質としては否定されることも多い乳酸ですが、トレーニング指標の中ではバリバリの現役です。
一方、疲労因子(FF)については、測定が難しいためか、トレーニング指標として使われているのをまだ見たことありません。
今後の研究より出来てくるかも知れませんね。

投稿者:

猪男

丹沢に生息する猪男のブログ

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