登攀でのリカバリー力

坂道を一定のスピードで上がろうとする時、重いギアでゆっくり回すか軽いギアで速く回すのとどちらが良いか。重いギアであれば1踏み当たりの時間が長い分、反対側の脚のリカバリー時間が長くなる。この登り方はかえって遅くなる。重いギアではリカバリーにもさらなる時間を要するからだ。パワーに対しリカバリーに最低限どのくらいの時間を要するかが問題である。リカバリー時間はパワーに比例するものではない。脚力があれば一定以下のパワーなら、リカバリーにさほど時間を要さなくなる。

実際の登攀においては、なぜか一定のパワーを継続するような登り方に落ち着いてしまう。失速させまいとする一方で、さして加速する事も出来ない。一旦失速させると速度を回復させるのにさらなるパワーを要するので当然だろう。加速するということは、さらなるパワーをさらなる短いリカバリー時間で反復しなければならず、リカバリー能力を超えていればすぐに限界が来る。

と考えると、登攀にとって、脚のリカバリー力はとても重要である。リカバリー力がパワーを規定しているといっても過言ではない。1踏みに要するパワーが同じでも、それを速く反復出来れば高パワーを出しているのと同じことになるからである。

投稿者:

猪男

丹沢に生息する猪男のブログ

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